清水 隆夫の台湾、光華商場レポート('96/10/20)


 4ヶ月ぶりに台湾の台北市にある「台湾の秋葉原」光華商場を訪れたので、簡単にレポートしよう。平日であるにも関わらず、相変わらずの人と車とバイクの流れで、活気は平日の秋葉原以上であり、これが日曜日などの休日であれば、いったいどれだけの人とバイクが溢れるのだろうか。

 ガード下の小物やを一通りのぞいて、その脇の歩道で学生(?)達が相変わらずコピーに内容を印刷した紙の束を展示して、客の呼び込みに勤しんでいる。これは、CD-ROM(CD-R)に、複数の市販パッケージをコピーしたり、H系のファイルやAVI、日本のアングラHゲームなどを収録して販売しているのだ。紙のLISTはその内容を印刷したもので、現物のCD-Rは商談がまとまると、離れたところへ走って取りにいき、しばらく待たされてから現物を渡される。

 価格は、現地価格で1,000元(約4,000円)程度だが、CD-Rの光華商場での価格は、約1,000円程度はするので、けっして割の良いアルバイトでは無いような気がするのは筆者だけではないだろう。

(※もちろん台湾でも違法な行為なので、いつでも逃げられるように、現物は他の場所へ保管し、LISTの展示台も段ボールを使って、そのまま放置できるようにしているのだ。)

 ガード下から、道路沿いの店舗を見て歩くと、PCマザーボードとPCケースの多くがATXへ変貌しつつあるのがよくわかる。これは秋葉原と比べても移行速度は早いようだし、価格も秋葉原よりは大幅に安価である。最新マザーボードの入手であれば、台湾まで買い出し行く価値は十分にあるだろう。反面、CPUやメモリは秋葉原の方が安価である。しかし秋葉原では入手困難なIBMブランドのサイリックス6x86が入手可能なので、アンチインテル派はCPUも、ここで入手する価値はある。

 今回、筆者もびっくりしてしまったのは、なんと東芝のLibretto 20をショーケースで展示デモ販売していたことだ。チラシも用意されていて、これは国内のカタログの翻訳した簡易なものだが、当然ながら日本語Windows 95ではなく、中文Windows 95がインストールされて、ちゃんと動作していた。この店のLibretto 20の前には人だかりができており、台湾でも世界最小のWindows 95マシン東芝Libretto 20の人気は絶大だった。

 価格は台湾価格で55,000元(日本円で約220,000円)だったが、メモリは標準であり、国内での実売価格を考えると、個人的に輸出してもいいかなぁと思ってしまった。展示品には大バッテリーが装着されていたが、これはオプションだと店の人が親切に教えていた。キーボードは日本語のオリジナルが装着されていたが、現在中文キーボードを開発中とか・・・・・これは凄い!・・・・ついでに101英語キーボードも開発してくれないものだろうか・・・・



 いずれにしても、日本のパソコンが始めて台湾へ進出した記念すべき事件であることは間違いないだろう。ちなみに、この店は筆者が6月のCOMPUTEX TAIPEI '96で、持参したLibretto 20を見せびらかした時に、それを見たので、日本の業者へ問い合わせて輸入に踏み切ったらしい・・・詳しくは言語障壁で理解できなかったが、次は台湾製のLibretto互換機が逆に日本へ上陸するのだろうか?

 光華商場も昔から比べると、だんだん小ぎれいになってきており、ガード下から離れた地下には非常に綺麗なPC店舗がならびはじめた。またメーカ系の直営店なども顔を見せ始めており、昔のイメージはだんだん薄れてきている。秋葉原のジャンク屋が次第に無くなっていったように、怪しげな店が減りつつあるのは、光華商場も同じだ。しかし、路地や裏道、または道路に面した店の2階などには、まだまだ怪しい店が残っているので、時間があれば、是非探索して頂きたい。

撮影機材:リコー DC-2L


Copyright (C) 1995-2004 Takao Shimizu [JH1RSV] 清水 隆夫
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