”R”と”L”の話
毎度マニラの飛行場からタクシーに乗ると”お前は日本人なのに英語が
喋れる”と言われます。”日本には英語が喋れる人はいっぱい居るよ”等と
答えながら心の中では’お前さんの英語と比較して欲しくない’と思って
いますが声に出して言えません。なぜなら彼らに全く かなわないのが”R”と”
L”の区別です。
タクシーの運転手に限らず、特のインテリの中には、”日本人はRとLの
区別も付かない”と密かに馬鹿にしている連中が居るんです。
国によってRとLの区別の厳密な国とそうでない国が有るようで、以外と
スペイン等はいい加減でも理解してくれます。
実はフィリピンに来るまでは私はRとLは聞き分けているつもりでした。
しかし、この国に来て分かったことは、Rの前に来るウの音やLは通常
短い等で聞き分けていたのであって、RとLの音そのものは全く分かって
いなかったことが判明しました。
一説によると日本人は脳のRとLを判別するシナプス自体が繋がって
いないと言われます。 昔は信じて無かったんですが、今は認めざるを
えません。
さらに悪いことに、発音の方は学校で習った通りの口をすれば自然に
その音が出るので問題ないはずですが、カタカナで英語を習った訳では
ないのに、特にRとLが混じったスペルをどっちだか覚えてない!
マルコス時代 カガヤンデオロで日比合弁企業の開所式が有ったんですが
日本の某製鉄会社の社長が演説して"Your
poeple are very lucky.
because President Marcos love you
all"をLを全部Rで発音したもんで
会場 一瞬凍り付いた後で大喝采になったという有名な話があります。
特に最後のフレーズは”マルコスはあなた方から強盗してる”に聞こえ
たのです。
日常でも困ることは多いです、特に人の名前は間違えると他人の名前を
呼んでいることになります。 女の子の名前でRolita、Lorita、
Lolita、ってのが居ますから困ったもんです。
母音子音の聞く能力は4.5歳の時に決まると言われますから、国際人を
育てる為には幼稚園の時に国家的に何とかせねば!!!!!!
フィリピン人にとって”R”と”L”は なんと
”A”と”B”程違って聞こえる。