フィリピン犬というのは聞いたことがないです。すべて限りない雑種。でもネズミを捕ったりするので先祖は日本古来の犬種と同じのようです。
ここでは犬は人間にじゃれついたりしません、馴れ馴れしくすると小さな子供でも”ちぇっ”とか言ったり、蹴飛ばします。人間とは厳然たる境界があります。ですから犬はいつも人間のご機嫌を伺いながら、常に上目使いに生活してます。
上目使いのもう一つの理由は人が何かを食べているとき、余った骨などを投げて与えたりする為です。つまり全自動ゴミ箱。
ここの人々は食事の時、大量に食べ残したり、皿にご飯が大量についたままほっときます。つまり我々の感じから言うと大変お行儀が悪い。 ある日本人がフィリピン人の奥さんに向かってご飯は一粒も残さないように食べるべきだと怒ったところ ”それでは犬はどうやって生活すればいいのか” と言われて立ち往生してました。
上目使いの理由その3. そうです うっかりすると食べられてしまうのです。
ある時、子供が犬に咬まれたと大騒ぎしてました。子供は病院へ連れて行ったんですが、犬は一団の男どもが追いつめて捕らえその晩食べられてしまいました。子供は狂犬病に罹ってないか観察期間が有るんですが、犬の方は確かめもせず。もし狂犬病だったら食べても大丈夫なのか気になります。
この辺では女性は食べないようで、カミさんの母さんなどは犬を食べた皿と解ると洗ってあっても外へブン投げます。男どもの、密かな楽しみのようです。 時々ホットドッグを食わないかとか言って誘われますが、何かコソコソしているので直ぐ解ります。勿論 男の端くれとして誘いに乗ります。味は正直言って ”旨い!”生前の痩せた姿にしては肉付きが良い。料理した人は犬は豚より肉が有るなどと信じられないことを言います。
ピナツボの爆発で山を下りてきた先住民のアエタ族の資料を見てましたらアエタの唯一の家畜は犬と書いて有りました。
ここでは なんと犬は始めから食用だった!
nishiki@leyte
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