ポケモンの世界では、子供達の義務教育が10歳まで行われ、10歳になって小学校を卒業すると大人と同じ扱いを受けます。
註:このため、「未成年」の特徴を持てるのは、10歳未満のキャラクターに限られます。
そして、小学校を卒業した者はポケモン捕獲の免許(略してポケ免)を取ることができ、ポケモンをつかまえるための道具であるモンスターボールを持つことが許されます。ポケ免は、各地のポケモンセンターや公認ポケモン研究所にあらかじめ申請しておけば、簡単に取得することができます。このポケモン捕獲の免許を持っている者を総称してポケモントレーナーと呼びます。ポケモントレーナーは、みんなポケモン省の管理コンピュータに登録されています。
ポケモントレーナーの多くは、ポケモンマスターになるためにポケモンジムで修行しています。ポケモンジムは、ポケモントレーナーたちの修行場で、そこにはリーダーがいてポケモンバッジを持っています。8人のリーダーそれぞれに勝利し、彼らから1個ずつ異なるポケモンバッジを受け取ることができると、ポケモンリーグに参加することができます。このポケモンリーグで優勝すると、ポケモントレーナーあこがれのポケモンマスターの称号が与えられます。
また、ポケモンを育てることを目的とする人たちはポケモンブリーダーと呼ばれ、ポケモンショップ(ペットショップのポケモン版)やポケモン美容院などの商売をしています。
ポケットモンスタータウンの主要な町には、必ずポケモンセンターがあります。ポケモンセンターは、国から予算をもらって運営されているポケモン省の出先機関です。また、ポケモントレーナーやポケモンブリーダーになるために必要なポケモン捕獲の免許(ポケ免)は、ここで発行されています。ポケ免は、10歳以上になれば簡単な試験に合格することで受け取ることができます。ポケモン免許を持っている者なら誰でも、この施設を利用することができます。
ポケモンセンターでは、傷ついたポケモンや捨てられたポケモンがあずけられています。ポケモントレーナーは、ここでポケモンのHP(ヒットポイント)を回復させたり、「ねむり」「どく」「まひ」「やけど」「こおり」の状態を治したりすることができます。治療費はかかりません!ポケモントレーナーのための宿泊施設も完備されています;宿泊費と食費は無料です!ここには、ポケモン通信のためのコンピュータネットの専用回線端末も備え付けられています。また、ここには「通信ケーブルクラブ」もあり、登録者であれば無料でポケモンの交換や対戦をすることができます。
ポケモントレーナーやポケモンブリーダーの登録もここで行っています。初回登録料は$500(子供であれば、親が払ってくれるでしょう)、年会費は無料です。登録時には、ポケモン図鑑、モンスターボール1個、ボールホルダーの3つを無料で受け取ることができます。ポケモントレーナーがゲットした全てのポケモンのデータは、ポケモンセンターや公認ポケモン研究所に自動的に登録されます。
なんと、ポケモンはパソコン通信で預けたり引き出したりすることができます。普通は、最初に登録したポケモンセンターのホストコンピュータで自分のポケモンを預けたり引き出したりしますが、別のポケモンセンターに専用回線で送ることもできます。ポケモンをゲットしたときに、すでに6匹のポケモンを所有しているのであれば、その場所から通信衛星を通じて、ゲットしたポケモンがボール(1.6:モンスターボールの項を参照)ごとホストコンピュータに送られます。ポケモンの肉体および精神を電気信号に変換し、それがデータとして保存されるのです。このシステムは、ポケモン研究家のマサキによって開発されました。
ポケモンセンターの通信ケーブルクラブ内のトレードセンターなどにあるポケモン交換器を使えば、ポケモンを交換することができます。ポケモンはボールごと交換されますが、そのときに登録情報の変更手続きが自動的に行われます;所有者の変更のみ行われ、ニックネームを変えることはできません。交換されたポケモンは、戦闘終了時にポケモンが受け取る経験値が1.5倍(切上げ)になります。また、交換されることで、進化するポケモンもいます。
註:GMは、プレイヤーキャラクター間での交換を極力認めないで下さい。
ポケモンジムは、ポケモントレーナーたちの修行場で、多くのポケモントレーナーたちがジムリーダーに教えを請いながらここで自分のポケモンをきたえています;ジムの使用料を支払う必要があります(1ヶ月の標準的な利用費は$100です)。ポケモンジムには、リーダーと呼ばれる管理者がいます。このリーダーにポケモン勝負で勝つか認められると、そのポケモンジムが所有するポケモンバッジを受け取ることができるでしょう。
モンスターボールとは、音声入力機能つきのポケモン収容器のことです。これらのポケモンを捕まえるための道具は、一般にボールと総称されています。(ボールの種類と効果については、第2章のポケモンゲット判定表を参照してください)ボールは、直径約10pの球形をしていますが、持ち運ぶときには直径5pほどに縮ませてボールホルダーに納めることができます;外側についている丸いボタンを押すだけで大きさを変えることができます。
ポケモンは、ボールの中に入る時に電気信号に変換されて収容され、中にいるポケモンを気持ちよくさせる効果があります。自分がすでに6匹のポケモンを携帯している場合、新たにゲットしたポケモンはボールごと即座に自分のポケモンの預け場所へと送られます。ボールで野生ポケモンをゲットするのに失敗した場合は、そのボールを再び使うことはできません;ポケモンにボールが命中しなかった場合には、何回でも再使用することができます。
また、ボールにはポケモン自動登録機能が付いていて、ポケモンをゲットしたときに、ゲットしたポケモンのデータがそのボールを通じて、ポケモンセンターと自分のポケモン図鑑に同時に登録されます。これによって、それ以後は自分の持っているどのボールにも、そのゲットしたポケモンを(たとえ進化したとしても)収容することができます。また、ポケモン交換器でポケモンを交換するときにはボールごと交換されますが、そのときに所有者のデータも書き換えられます。
ボールの使い方は、主に以下の3種類に分けられます。
ボールの使い方については、〈準備/モンスターボール〉、〈モンスターボール〉、〈モンスターボール投げ〉技能を参照して下さい。
・ガンテツさんの手作りモンスターボール
ジョウト地方のヒワダタウンには、「ぼんぐり」の実からモンスターボールを作るガンテツさんがいます。彼のところにぼんぐりを持っていくと、そのぼんぐりに応じたモンスターボールを作ってくれます。ただし、1日に一個しか作ってくれません。また、ぼんぐりの実は乱獲を防ぐために、一本の木から一人一個しかもいではいけないことになっています。
野生のポケモンをゲットするためには、モンスターボールというものが必要です。ポケモンにモンスターボールをぶつければ、ポケモンをゲットすることができます。ただし、ポケモンが元気な状態であれば、ゲットするのは難しくなるでしょう。ポケモン対戦で相手のポケモンをゲットすることはできません。
〈モンスターボール投げ〉判定に成功すれば、ポケモンにモンスターボールをぶつけて、そのポケモンをモンスターボールに収容することができます。ただし、そのポケモンをゲットできるかどうかは、モンスターボールの種類とポケモンの状態に左右されます。詳しくは、〈モンスターボール投げ〉技能を参照して下さい。
それぞれのポケモンには、体力、敏捷力、知力、生命力、HPの五つの能力値が設定されています。これらの能力値は、ポケモンのレベルがあがるごとに飛躍的に増大していきます。そのため、レベルの違うポケモン同士のバトルでは、勝負が一方的になる傾向にあります。そのため『ガープス・ポケットモンスター金銀』では、戦闘中や即決勝負を行う場合に限り、全てにおいて以下の特殊な算出法を用いて導き出されたわざレベルで判定を行います。
わざタイプレベル÷10+わざ修正=わざレベル(切り下げ)
能力値÷10=戦闘時の能力値判定用能力値もしくは即決勝負用能力値(切り下げ)
ポケモンをうまくつかまえたとしても、そのポケモンがトレーナーのいうことを聞いてくれるとは限りません。ポケモンの能力が高ければ、トレーナーの指示に従わないことがあります。ポケモンの能力の基準として、それぞれのポケモンはポケモン評価値というものを持っています。ポケモン評価値の求め方は、以下の通りです。
{体力+敏捷力+知力+生命力+HP+(受動防御×5)+防護点}÷10=ポケモン評価値(小数点以下切り下げ)
ポケモントレーナーの〈ポケモン使役〉技能レベルがポケモン評価値以上であれば、そのポケモンはトレーナーの言うことに従います。「ポケモン共感」の特徴を持っていれば、〈ポケモン使役〉技能レベルが+3修正されます。
ラッキーやピチューのように、なついて進化するポケモンは、十分になついている状態でレベルアップさせないと進化しません。これを、なつき進化といいます。なつきぐあいは、以下の五段階に分けられます。
なつきぐあい | なつき進化の目安(レベルアップ時) | |
5レベル | しあわせそう | 必ず進化 |
4レベル | しんじている | 3Dの9以下で進化 |
3レベル | かわいい | なつき進化しない |
2レベル | なついているみたい | なつき進化しない |
1レベル | もっとかわいがって | なつき進化しない |
ポケモンをゲットした時点では、そのポケモンのなつきぐあいは1の状態にあります。ポケモントレーナーが「ポケモン共感」の特徴を持っている場合には、ポケモンのなつきぐあいは2の状態から始まります。フレンドボールでゲットしたポケモンのなつきぐあいは、3の状態から始まります。また、交換したポケモンは、そのポケモンがゲットされた時点のなつきぐあいに戻ってしまいます。ポケモンのなつきぐあいは、以下のような条件で変化します。
このうちのいずれかの条件を満たすと、なつきぐあいが1段階上昇します。
このうちのいずれかの条件を満たすと、なつきぐあいが1段階下降します。
『ポケットモンスター金銀』の世界には育て屋という人達がいて、同じ種類のポケモンをオス、メスつがいであずけることによって、そのポケモンにタマゴを産ませることができるようになります。ただし、あずけてもタマゴが発見されないポケモンもいます。また、あずけてもタマゴが発見されないポケモンを除くすべてのポケモンは、オスメス関係なく、メタモンと掛け合わせることによってタマゴを産ませることができます。この場合には、タマゴからはメタモンではなく、相手側のもっとも進化していないポケモンが生まれます。タマゴから生まれてくるポケモンのレベルは、すべて5レベルです。
また、ポケモンの中にはオスしかいないものもしくはメスしかいないものもいます。
また、タマゴから生まれたポケモンは本来そのポケモンが覚えられないわざや、レベル5では覚えられない技を身につけていることがあります。
親ポケモンからのわざを習得:3Dで13以上(13〜16でオスポケモンから修得、17および18でメスポケモンから修得)
習得するわざ:1Dで1〜3(わざレベルへの修正が一番よいわざ)、4および5(わざレベルへの修正が2番目によいわざ)、6(わざレベルへの修正が3番目によいわざ):当てはまるわざが複数ある場合には、ランダムで決めて下さい。