第2章 特徴と技能

 GMは、以下のほかに適切な特徴や技能があれば、キャラクターに持たせることを許可してもかまいません。

2.1:特徴

ポケモン共感     10CP

 この特徴には、「動物共感」の特徴が含まれています(『ガープス・ベーシック』32頁を参照)。「動物共感」と違う点は、ポケモンに対しても同じ修正がつくというところです。また、ポケモンを見つけようとする際には、+3の修正がつきます(〈ポケモン知識〉技能で判定)。この特徴は、ポケモンブリーダーやポケモンマスターになるには必要なものでしょう。この特徴を持っていれば、〈ポケモン使役〉技能が+3されます。また、ポケモンに対する反応に+1されます。

未成年     一歳ごとに−2CP

 10歳になり、小学校を卒業したキャラクターはみな大人として扱われるので、この特徴を持つことはできません。ですが、基本となる能力値は、年齢によって変化します(『ガープス・ベーシック』44頁を参照)。

2.2:技能(ポケモンの技能については、第4章:ポケモンの技の項で紹介しています。)

試合規則/ポケモン対戦(精神/易)     技能なし値:知力−6

 これは、ポケモン対戦のルールに関する知識をあらわしています。たとえば、相手の微妙な反則にクレームをつけるには、〈試合規則〉技能判定が必要になります。

獣医/ポケモン/文明(精神/難)     技能なし値:同種の医学系技能−5、ポケモン使役−5

 傷ついたり、病気になったポケモンを治療する技能です。技能判定に成功すると、回復系アイテムの効果が2倍になります。この技能は、ポケモンの種類によって専門化することができます(専門化すると、判定が+2修正されます)。
 修正:ポケモンがあなたに馴れており、あなたを信頼していれば+5。あまり馴染みのない種類のポケモンなら−2以上。

準備/モンスターボール(肉体/易)     技能なし値:なし

 技能判定に成功すれば、一瞬でホルダーからボールを取り出して準備することができます。そして、同じターンに(〈モンスターボール〉判定に成功すれば)ボールに自分のポケモンを収容することができたり、準備したボールを投げたりすることができます。技能判定に失敗すると、1ターンかかって準備することになります。ファンブルで失敗すると、そのボールを落としてしまいます;拾い上げる(1ターンかかります)か、次のターンに別のボールを準備して下さい。

植物知識/種別・文明(精神/難)    技能なし値:知力−6、農業−5
 『ガープス・ポケットモンスター金銀』では、この技能を以下の種別に専門化することができます。
やくそう:ポケモンのHPや特殊効果を治す薬草を探すことができます。
きのみ:ポケモンのHPや特殊効果を治す木の実を探すことができます。
ぼんぐり:ガンテツさんに作ってもらうモンスターボールのもとになるぼんぐりを探すことがでます。

ポケモン使役(精神/難)     技能なし値:知力−6
 ポケモンを訓練するための技能です。ポケモン評価値が〈ポケモン使役〉技能レベル以内であれば、そのポケモンはあなたの言うことに従います。新しい命令を出したり、命令の内容を変更したりするたびに、この技能で判定を行い、その差が反応判定にそのまま修正されます。3.4:ポケモンの反応の項を参照して下さい。
 また、戦闘で自分のポケモンに別の技を出させるときや(相手のもしくは自分が)攻撃する部位を変更するときにもこの技能で判定を行います;判定に失敗すると、前のターンにおこなったのと同じ行動をとります;ファンブルで失敗すると、失敗度で反応判定をおこない、その結果にふさわしい行動をとります。

ポケモン知識(精神/難)     技能なし値:知力−6、動物系技能−6

 ポケモンに関する知識をあらわします。ポケモンの種類、生息域、生態、技、進化などをよく知っています。特定の野生ポケモンを探すときには、この技能で判定します。

モンスターボール(肉体/易)     技能なし値:敏捷力−2

 これは、外に出ている自分のポケモンをすでに準備しているボールに収容するときに使う技能です。技能判定に成功すれば、自分が手に持っているボールに1ターンでポケモンを収容することができます。これは、ボールに個人識別の音声入力機能が付いているためです;これは、所有者の特定の音声パターンを認識することによって反応します(例えば、「戻れピカチュウ!」「カムバック、フシギダネ!」など)。技能判定に失敗するたびに、ポケモンをボールに収容するのに、さらに1ターンかかります;これは、1秒間でキーワードとなる音声パターンを発音することができなかったためです。ただし、狙いをつけることができるので1ターンにつき修正が+1ずつ修正されます。ただしファンブルで失敗すると、そのボールを落としてしまいます;拾い上げる(1ターンかかります)か、次のターンに別のボールを準備して下さい。トレーナーに反抗的なポケモンを収容する場合には、その状況に合わせて判定が+2(モンスターボールに戻りたくない場合)もしくは−2(モンスターボールに隠れたい場合)修正されます。

モンスターボール投げ(肉体/難)     技能なし値:投げ−2

 モンスターボールなどのボール(ここで述べられているボールとは、ポケモンを入れておくことのできるボールを意味しています)を投げるときに役立つ技能です。技能判定に成功すれば、狙った野生ポケモンにボールをうまく命中させてその中に入れることができたり、狙った場所でボールを開かせることができます。また、技能判定に成功すれば、より遠くに投げることができます(投げられる距離を計算するとき、〈モンスターボール投げ〉技能レベルの6分の1を体力に加えて下さい)。『ガープス・ベーシック』121頁の「投げ/距離表」を参照して下さい。技能判定に失敗すると、失敗度(メートル)離れた場所に投げてしまいます。投げる判定にクリティカルで成功すると、戦闘ターンの最初にポケモンをボールから出すことができるので、ポケモンはそのターンの自分の手番に相手を攻撃することができます。ファンブルで失敗すると、投げる前にボールを落としてしまいます。

 野生のポケモンをゲットする手順は、以下の通りです。

 ポケモンにボールを命中させてポケモンをその中へ収容することに成功したら、プレイヤー(場合によってはGM)が以下のポケモンゲット判定表で判定して下さい。

ポケモンゲット判定表
  ポケモンのHP ボールの効果
 
ボールの種類 半分以上 半分未満 4分の1以下
モンスターボール 17以上 15以上 13以上 ポケモンを捕まえるための道具
スーパーボール 15以上 13以上 11以上 モンスターボールよりもポケモンを捕まえやすい
ハイパーボール 13以上 11以上 9以上 スーパーボールよりもポケモンを捕まえやすい
マスターボール 必ずゲット 必ずゲット 必ずゲット 必ずポケモンを捕まえられる最高のボール
サファリボール モンスターボールと同じ ポケモンサファリパークで使われているボール
スピードボール モンスターボールと同じ 常に逃げ出す反応をするポケモンに対して+5
レベルボール モンスターボールと同じ 自分のポケモンのレベルが相手よりも5レベル高いごとに+1
ルアーボール モンスターボールと同じ 釣り上げたポケモンに対して+5
ヘビーボール モンスターボールと同じ 体重が200s以上のポケモンに対して+5
ラブラブボール モンスターボールと同じ 自分のポケモンと性別が違うポケモンに対して+5
フレンドボール モンスターボールと同じ 捕まえたポケモンのなつきぐあいが、3の状態になります
ムーンボール モンスターボールと同じ 「つきのいし」で進化するポケモンに対して+5
 また、マスターボール以外の全てのボールには、以下のような修正がつきます
修正:
ポケモンが「ねむり」「こおり」のどれかの状態なら(効果が重複していても)+3。
ポケモンが「まひ」「どく」「やけど」のどれかの状態なら(効果が重複していても)+1
〈モンスターボール投げ〉判定にクリティカルで成功していれば、+5。

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