ソニーのNavin'You V4.0 GPS KITとVAIOノートPCG-C2GPSに付属する
清水 隆夫のページへジャンプPCQ-HGR1(S)

Rev.1.1A

 IPS-8000とは姉妹機にあたるソニーのハンディGPSレシーバPCQ-HGR1は、VAIOノートシリーズ初の反射型TFT液晶を装備した、アウトドアでも見やすい画面をもった、PCG-C2GPSへ装備されている。
 このPCQ-HGR1のパッケージ品が、Navin'You V4.0 GPS KITへ同梱されているPCQ-HGR1Sであり、デザインや性能は全く同じだが、クリップ部分のロゴが異なっていたり、アンテナ部分の印刷が微妙に違っているだけだ。また、ソフトウェア的には、PCG-C2GPSへプリインストールされているNavin'Youは、V3.6となっておりパッケージ版のNavin'You V3.5PCQ-HGR1サポートの機能が加えられたものと考えればよい。むろん、C2GPSユーザは、Navin'You V4.0へのアップグレードサービス(有償)によって、Navin'You V4.0で追加された機能を手にすることが可能だ。

 

HGR1Sはクリップで液晶パネルに固定できる HGR1SとPCはUSBケーブルで接続する
PCQ-HGR1(S)のアンテナ部分は、前後90度
の可変機構を採用している。
PCQ-HGR1(S)はボディに装備されたクリップ機構により、ノートPCの
液晶画面部分へ装着可能だ。ノートPCとの接続はUSBだ。

 PCQ-HGR1PCQ-HGR1Sで具体的に両者のデザインが異なっている点は、PCG-C2GPSへ同梱されるPCQ-HGR1では、クリップ部分が「VAIO」とエンボスのロゴになっており、Navin'You V4.0 GPS KIT付属のPCQ-HGR1Sでは、エンボスなしの「SONY」のプリントロゴとなっている。VAIOのロゴはPCG-C2GPS付属品である証であるが、パッケージ版Navin'You V4.0 GPS KITでは、VAIOノート以外の他社製ノートPCへの接続が可能であることから、当然のデザイン差別化だろう。

 IPS-8000PCQ-HGR1(S)の大きな違いは、PCQ-HGR1(S)には、GTPS機能が装備されていないこととだ。また、PCとのインターフェースも両者で大きく異なっており、IPS-8000がRS-232Cポートであるのに対して、PCQ-HGR1(S)では、USBポート接続になっている。このため、PCQ-HGR1(S)ではPC接続時には、USB経由によって電源が供給されるため、連続使用を行っていても、内蔵の電池を消耗することがない。これは、PCQ-HGR1(S)IPS-8000に対して大きなアドバンテージだろう。

 ハンディGPSレシーバとしての機能は、殆ど同じであり、電源も同じ単三アルカリ電池が1本となっている。稼働時間も3時間程度と、ほぼ同じなのだ。GPS受信機のコアとなるLSIは、どちらもソニー製のオリジナルが使われており、アンテナも同じサイズのセラミックパッチアンテナ(ミツミ製)が採用されているので、これらの性能は殆ど同じと考えてもよいだろう。

 GPS受信機コアはパラレル16チャンネルによる独自アルゴリズムを搭載し、一旦測位が開始されてしまえば、他のGPS受信機では最低3個(2D測位)のGPS衛星を捕捉していないと、測位ができなくなるのに対して、PCQ-HGR1(S)IPS-8000では、2個のGPS衛星捕捉(1D測位)でも測位が可能となっている。この機能は、IPS-5200で搭載された機能だが、都市部における測位性能が、IPS-8000PCQ-HGR1(S)共にずば抜けているのは、この1D測位機能のおかげだ。

 事実、両者の受信性能を比べてみると、双子の姉妹を見ているように、良く似ている。差別化要素としては、GTPS機能と、インターフェースの違い、それとデザインの違いといったことが考えられるが、PCQ-HGR1(S)ではデータフォーマットや、ログデータのフォーマット仕様が一切非公開なのに対して、IPS-8000では詳しく詳細に資料がそろっている。USBデータの取り扱いにくいという点もそうだが、このオープン仕様という点で、大きくPCQ-HGR1(S)よりもIPS-8000が魅力的だといえるのではないだろうか。

IPS-8000PCQ-HGR1(S)PCG-C2GPSNavin'You V4.0などの、より詳しいレポートは、アスキー刊「カー&モバイルコンピューティング2000」へ掲載の特集1「ここまで来たパソコンGPS」、及びCQ出版刊「パソコンGPSガイドブックII」、そして待望の初心者向け入門書としてインプレスから発刊された「パソコンカーナビを始めよう!」へ執筆しているで、合わせて参照頂きたい。

 
メインページへ戻るGPSレポートメニューへ戻るIPS-8000のページへ戻る
清水 隆夫のページへジャンプCopyright (C) 1995-2004 By Takao Shimizu
画像、及び文章の無断転載を禁じる 清水 隆夫