ソニーの最新型ハンディGPSレシーバ
清水 隆夫のページへジャンプIPS-8000


IPS-8000は、PC接続用のRS-232Cケーブルが標準で付属しているので、RS-232Cシリアルポートを装備しているノートパソコンならば、直結可能となるし、東芝Librettoシリーズなどであれば、I/Oアダプタを装着することで、問題なく使用することが可能となる。
 

GTPS対応のソニーIPS-8000 IPS-8000はRS-232CケーブルでPCと接続する
IPS-8000右側側面には、左から電源、チェック、
マークの各スイッチが装備されている。
PCとのインターフェースは、RS-232Cケーブルで
行われるため、既存のノートPCでは便利だろう。

 更にGTPS機能を用いる場合には、携帯電話接続ケーブルを使用することで、携帯電話へも直結が可能となる。PCモード(GPSモード)と、GTPSモードの切り替えは、この接続ケーブルによって自動的に行われ、なにもケーブルが接続されていない場合には、自動的にハンディGPSレシーバモードとなり、位置情報を本体内蔵のRAMへ記録することが可能になる。

 電池は連続運転の場合で4時間程度の使用が可能となるが、PC接続時にも内蔵電池で動作するため、GPS機能を連続して使用する場合には、外部電源を接続する必要があるだろう。外部電源の電圧は、3.3Vとなっているので、従来のIPS-3000/5000の5V電源は使用できないので、注意しなければならない。

 また、IPS-8000には、8ビットの入力ポートを装備しているので、テレメトリーなどの応用が、GTPS機能を用いて可能になる。この8ビットの入力ポートへ、気圧計を利用した高度データを入力することで、位置情報に加えて正確な高度情報も記録可能になるなどの応用もできるだろう。むろん、8ビットの入力データも内蔵RAMへログとして記録可能なのはいうまでもない。

 一部の報道では、IPS-8000の価格を6万円程度とされていたが、実際は3万円台の価格で発売されるようだ。過去、IPS-3000IPS-5000は、当初の市場価格が39,800円であり、これにRS-232Cアダプタ(IPL-500)が別売で9,800円だったことや、IPS-5000GPSR-5200の販売価格などを考慮すると、IPS-8000はRS-232Cケーブルと携帯電話接続ケーブル込みで、39,800円程度の値付けになるのではないかと筆者は予測している。GTPS機能が装備されていることや、D-GPS(RTCMーSC104フォーマットとDARCフォーマット双方に)対応していることを考えると、最新GPS受信機としては買得感が大だといえる。

※日本電素工業から発売となった「ロックオン8000EZ」の販売価格は、RS-232Cケーブル込みで
 43,500円との発表があった。IPS-8000をPCと接続するには、最低限このRS-232Cケーブルが
 必要となる。ちなみに、このRS-232Cケーブルには、LV(3.3V)TTL<-->RS-232Cレベル変換の
 ための、レベルコンバータICがPC側コネクタに内蔵されている。

 ちなみに、標準構成のケーブルではD-GPS入力端子がなく、これはサードパーティから別売オプションとして販売されるとの情報を入手している。また、PCカードインターフェースのオプションも可能性があり、これがオプション化されることにより、より多くのノートPCやPDAでの使用が可能になるだろう。

IPS-8000の関連情報は、はやくもGPS Player32IPS-8000対応してくれた、ひろくんのサイト
 でも見ることが可能だ。
 

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