究極のパソコンGPSPalm
IPS-8000によるPDA-GPSだ!

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Rev1.1C

クリアボディのPalmIIIeとクリアボディのIPS-8000(非売品)MapPilotで測位中のWorkPad30JとIPS-8000
 全世界のPDAシェアの約80%以上を占めるPalm OSが搭載されたPalm III/Vシリーズ、WorkPadシリーズ、TRG Proや、Visor、そしてCLIE等のPalm互換PDAによって実現されるPDA-GPS。これこそ、究極のモバイルと言われるパソコンGPSの、更に究極の姿と言っても過言ではないだろう。
 Palmへ接続可能なGPS受信機は、専用機も含めて数種類が市場にあるが、やはりPCへの接続も可能な汎用性と、Palmより小型で電池稼動が可能なIPS-8000が、ベストマッチのGPS受信機だ(※筆者によるIPS-8000のレポートはこちらを参照のこと)。
 既にPalm OSGPSソフトとしては、多くのソフトが発表されている。特に、国産のPalm OSGPSソフトが、IPS-8000を積極的にサポートしていることからも、PalmとIPS-8000によるGPSシステムが、国内のPDA-GPSのデファクトシステムとなるのは、間違いないと思われる。
 
MapPilot
 
MapPilotとWorkPadによるPDA-GPS MapPilotayama氏作のフリーウェアだ。
 このPalmPDA-GPSソフトMapPilotがサポートしているGPS受信機は、ソニー製コロンブスのGPS受信機ユニットを始め、日本のデファクトパソコンGPS受信機ソニーのIPS-5000と、世界的に広く用いられているNMEA0183フォーマットや、米国DELOREM社のEarthmateにも対応している。
 そして、最新版では、ソニーのIPS-8000対応となったのだ。
MapPilotによる地図上への現在位置表示
最新版MapPilotもIPS-8000をサポートしている

MapPilotのダウンロードサイトは、こちら
 

MapBook
 
MapBookとPalmIIIe(クリアボディ)によるPDA-GPS MapBook漆畑 広樹氏によるシェアウェアだ。
 Palmで動作するGPS対応ソフトだが、MapPilotGPSを主体としているのに対して、MapBookPalmでの地図表示を主体としており、GPSはあくまでも付加機能として装備されているのが異なる点だが、結果としては同じ機能を持ったPalmPDA-GPSアプリケーションとなっている。最新版では、NMEA0183に加え、ソニーのIPS-8000にも対応している。
MapBookではGPS生データの表示が可能だ
最新版MapBookはIPS-8000対応となった

MapBookのダウンロードサイトは、こちら
 

JaMaPS & JMPS Memo
 
VisorならばSpringBoardのモデムで簡単に使える JaMaPS()KDD研究所の提供している、Palm用のフリーで使える、モデムによるサーバアクセス型地図表示ソフトだ。
 従来版のバージョンでは、オンライン時の表示とキャッシュに蓄えた地図データ表示のオフライン表示が可能だけだった。

 今回、新たにJMPS Memo が加わりオフライン表示でのGPS機能と、マークポイント設定機能などが可能になった。このJMPS MemoMapBookによく似ていると思ったら、なんと作者は、同じ漆畑 広樹氏だった。
 当然ながら、ソニーのIPS-8000対応なのは言うまでもない。
JMPS Memoは、MapBookと同じ漆畑氏が作者だった
JMPS Memoの対応GPSはMapBookと同じだ

JaMaPS&JMPS Memoのダウンロードサイトは、こちら
 

ProAtlas for Palm
 
SONYのPalmTopで表示されたProAtlas2001のカラー地図 2000年7月、New Yorkで開催されたPC EXPOで、ついに待望のソニー製Palm OS搭載機が発表された。名前などは、まだ未公開であるが、筆者の予想では、過去にソニーがPalmTopという商標を使っていたことから、PalmTopブランドが復活するのではないかと予想している。
 ※筆者の予想は、見事に外れ、結局型名はPEG-S500C(カラーモデル)PEG-S300(モノクロモデル)となり、ブランド名は「CLIE」となった。
 また、ソニーではNavin'YouやGTREXといったGPS製品を販売しており、これらには、アルプス社のProAtlasシリーズが搭載されており、ソニーのPalmTopProAtlasビューアが搭載されるかも…
 と、このProAtlas for Palmは、筆者の予想というよりは、願望に近いものなので、実現されるかどうかは定かではない。しかし、ProAtlasザウルスへの地図切り出し機能がサポートされており、iPCのMapFanでは、Windows CEとの連携機能を装備し、Windows CEでのPDA-GPS機能も提供している。
 国内でのPDAシェアを考えれば、今後Palm系が著しく広まると予想されるので、アルプス社自身によるPalm OS対応のPDA-GPS機能を持ったProAtlasツールの提供も、あながち夢物語とはいえないかもしれない。言い換えれば、PCコンパニオンであるPalmと連携可能な電子地図ソフトの登場は、遅すぎるといっても過言ではないだろう。
 ※こちらの方は、筆者の予想が見事に当たり、2000年10月にビッグサイトで開催されたWorld PC EXPO.で、アルプス社よりProAtlas for CLIEの試作版が展示された。また、アルプス社以外の電子地図メーカ、ゼンリンや、インクリメントPからもPalm OS搭載PDA用に、電子地図ソフトが展示されていた。同時に、Palm OS搭載PDA対応のGPS受信機が数多く展示されていたことからも、PalmによるPDA-GPSが本命であることが確実となった。

以下、「パソコンカーナビを始めよう!」へと続く…

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