第6章 ロボットの装備

 TIRのロボットは基本的に戦うために作られており、そのためほとんどの装備は武器になっています。装備には「固定装備」と「手持ち装備」の2種類があります。固定装備はロボットに内蔵か外装されているもので、腕がなくても使えますが、前面ヘクスにしか使えず戦闘中に装備の変更は出来ません。手持ち武器はロボットの両手か片手で持っている武器で、前面ヘクスと持っている方の左右ヘクスに攻撃が可能です。もし両手持ちなら前面ヘクスだけです。手持ち装備は簡単なこしらえのこん棒からブラックホール砲まで様々です。武器にもサイズがあり、使用できるロボットのサイズに制限があります。詳しくは「ロボットサイズ」の項を見て下さい。以下は装備のデータ説明です。

名称…装備の名称です。

サイズ…武装のサイズです。ロボットとのサイズ差でダメージが増減します。武装の強力さを象徴する非常に重要な項目です。ロボットの中には機体のサイズと武器のサイズが違っている物が結構あります。この場合以下のように余分なラウンドが必要になったり素早く攻撃できたりします。

機体よりも武器のサイズが大きい場合
1段階大きい …準備に1ラウンド必要
2段階以上大きい …準備に3ラウンド必要
機体よりも武器のサイズが小さい場合
1段階小さい …1ラウンドに2回攻撃が可能
2段階以上小さい …1ラウンドに3回攻撃が可能
…以上の修正は射撃にのみ適用します。格闘攻撃でサイズ差があっても通常通りに解決します。

装備部位…武器がロボットのどこに装備されているかを表します。装備部位に「頭部、右腕、左腕、胴体、右足、左足、両腕、両足」とあれば武器はそのロボット専用の武器です。取り外したり他のロボットに付け替えたりすることは出来ません。
「頭部」…頭部に取り付けられています。
「右腕」…右肩から手首に取り付けられています。
「左腕」…左肩から手首に取り付けられています。
「胴体」…背中、胸、腹、股間に取り付けられています。
「右足」…右太股から右足首に取り付けられています。
「左足」…左太股から左足首に取り付けられています。
「両腕」…両腕に同じ武器が取り付けられています。攻撃回数は各腕事の数値です。
「両足」…両腕と同じです。
装備部位に「片手」「両手」とあれば「手持ち装備」です。サイズが同じロボットなら全てのロボットタイプで使い回しが出来ます。例外はそのロボットサイズよりも大きい武器サイズの武装です。このような武器は全てが「そのロボット専用」なので他のロボットが使用することは出来ません。

致傷…ダメージです。ここが固定ダメージになっているものはクリティカルや特徴でダメージが2〜3倍になってもダメージ値分の数値しか与えられません。(「装甲点無視」の結果になります)しかしサイズ差によるダメージの増減は固定ダメージでもおこるので注意が必要です。また、武器サイズが何であれ「一斉射撃」に参加することが出来ません。

回数…攻撃できる回数です。正確な弾数やエネルギー残量を表しているのではありません。この数値は1ラウンド中に行う何回かの格闘と着弾修正などを行いながらの射撃回数を示しています。
あらゆる武装は命中判定時に…
16がでるとその武器を落としてしまいます。内装武器の場合は自動的にはずれます。
17がでるとエネルギー切れや接触不良、または単純に折れたり壊れるかして以後戦闘中使えなくなります。
18の目が出ると「ファンブル表」の効果を適用した上さらに壊れてしまいます。

必要行動時間…使う際にロボットのエネルギーを消費する武装です。数値分だけ行動時間を消費しなければなりません。

正確…ガープスベーシックの「狙い」と同じです。BP296

射程…攻撃が届く範囲で単位はヘクスです。ロボットの場合1ヘクスはおおよそ10mくらいです。

地形…武器が使える地形タイプを表します。S〜Cがあり、防護点を抜ける前のダメージを修正します。さらにサイズの修正も加わります。
S…ダメージ×2
A…ダメージ×1.5
B…ダメージそのまま
C…ダメージ半分
−…その地形では使用不可

ダメージタイプ…物理(P)、光学(L)、エネルギー(E)の3種類です。相手が盾の「受け」を行う際に関係してきます。

防護点…武装の中には防護点を持っているものがあります。ロボット自体の装甲と違い武装を落としたり、破壊されたりするとなくなります。

受動防御…3種類の受動防御点があり、(1/2/1)などと表記されます。これは右から(物理/光学/エネルギー)に対しての受動防御をあらわしています。

マップ兵器…武器の中にはダメージを範囲内の複数のロボットに与えるものがあります。目標ロボットを中心にして円状にダメージが広がるもの(サークル=C)と、自分のロボットを中心として円状にダメージが広がるもの(リング=R)、目標ロボットまでの直線上を越え、さらに射程の最大ヘクスにまでダメージを与えるもの(ライン=L)です。範囲内のものには敵味方関係なくダメージを与える可能性があります。(第8章 マップ兵器の命中判定参照)
 特殊なタイプとして同一ヘクスにいる(スタックしていると言います)機体全てを攻撃できる「グループ」と呼ばれるタイプがあります。マップ兵器はメモの欄にC3、R2、L、Gなどと表記されます。左からサークル、リング、ライン、グループのマップ兵器を表します。注意が必要なのはサークル系マップ兵器で、目標ロボットを中心にCの後にある数値ヘクスだけダメージが広がります。つまり相手が近いところにいる場合自分もダメージを受けてしまう可能性があるのです。


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