第8章 ロボットの戦闘

 TIRのロボットの戦闘は基本的にガープスベーシックの戦闘と同じです。上級戦闘の全力攻撃やフェイントなども普通に行えます。その中で効果が全く違うのはダメージを受けたときの判定です。以下は全体的な戦闘の説明です。

ロボットの移動基本的に普通のガープスキャラクターに準じます。ロボットの戦闘タイプによっては移動してからの攻撃が許されています。(主に格闘攻撃)。

命中判定…ロボットの格闘攻撃は「ロボット操縦」か「ロボット飛行」で、全ての射撃は「ロボット射撃」で判定します。目標値は様々な修正によって変化しますが、その多くは命中しにくくなる修正です。TIRの場合、距離や大きさなどすべての命中修正を行った後の目標値はロボットの敏捷力が最大値になります。「よけ」の最大値もロボットの敏捷力になります。クリティカルで命中した場合は通常のクリティカル表を参照して下さい。

 ロボットの長射程攻撃修正表 BP480
狙いによる修正…ロボットが使う武器の正確さを使用します。
目標の大きさによる修正…人間用の表をそのまま使用します。
目標までの距離/移動速度による修正…ロボットの移動速度1ヘクス分を人間の1m(つまり1ヘクス)として修正を加えます。

マップ兵器の命中判定
複数ヘクスに同時にダメージを与えることの出来るマップ兵器は通常の判定とは異なった命中判定を行います。すべてのマップ兵器は一体ずつのロボットを狙っているわけではなく、ロボットのいるヘクスをダメージの効果範囲に巻き込もうとしています。マップ兵器に対してMSの「切り返しや撃ち返し」は行うことができません。 「ものが存在するヘクスを通しての射撃」完訳153 にはそれなりのリスクを負わなければならないでしょう。
G兵器…範囲内のロボットに通常の命中判定を行います。
C兵器…目標の大きさによる修正は加えません。目標ヘクスに命中したら、範囲内のもの全ては受動防御を行います。爆心ヘクスに受動防御修正はありません。中心から1ヘクス離れる事に受動防御修正に+1が加えられていきます。(最大+8まで)。はずれた場合は自分が向いているヘクスの面を1としてサイコロを1個ふり時計回りのランダムな方向に、目標ヘクスから失敗度分離れたヘクスが新たな爆心ヘクスとなります。
R兵器…目標に対してのみ通常の命中判定を行います。この攻撃が命中すると相手は受動防御しかできません。目標以外で範囲内にいる相手も受動防御しかできませんが、中心から1ヘクス離れる事に受動防御修正に+1が加えられていきます。(最大+8まで)。さらに目標以外のものには隣接ヘクスから1ヘクス離れる事に武装のダメージサイズが1ランクずつ小さくなっていきます。これは遠くの目標に対して攻撃威力や弾数が拡散していく事を表しています。
L兵器…目標に対してのみ通常の命中判定を行います。この攻撃が命中すると相手は受動防御しかできません。目標以外で範囲内にいる相手は通常通りのよけを行います。目標からはずれた場合は特に何もありません。範囲内にいる他の相手が通常通りのよけを行うだけです。
…マップ兵器でクリティカルが出る可能性は目標となるロボットの最初の一体にのみあります。Cマップ兵器で何もないヘクスを狙った場合などはクリティカルは出ないことになります。

考察 命中修正あれこれ
たいていのロボットはガープスの通常戦闘では考えられないくらい大きく、また離れた位置から攻撃を行います。ロボットの命中判定時は1ヘクスをおよそ10mと見てそのままの修正を加えます。4〜5ヘクスも離れていれば修正はすぐに−6以上にもなりますが、しかしロボットの体長も実は結構大きいので最終的には思ったよりもマイナス修正を受けないことに気づくでしょう。注意すべき点はロボットの移動力(自分と相手の)の修正です。移動しながらの射撃で、移動している相手を撃つときなどは驚くほどのマイナス修正をうけてしまうでしょう。

選択ルール クリティカルとアクシデントによるダメージ(バックラッシュ)
 さまざまなロボットもののアニメやマンガを見ているとなかに乗っているパイロットが「ふんぐぅぅぅ」とダメージを受けている描写が結構あります。リアルタイプロボットの路線ではあまり見たことはありませんがTIRはスーパー命令系以外の全種類でパイロットが実際のダメージを受けることがあります。
 それは自分がアクシデントを出した場合と相手がクリティカルを出した場合です。 アクシデントを出した場合、パイロットは機械のショートや激しい振動に打ち据えられ装甲点無視の 1D−3ダメージをうけます。
 相手にクリティカルを出された場合は「通常ダメージ」の効果だった場合に限りパイロットは1D−3ダメージを受けます。
 このダメージは一緒に搭乗している「ロボット妖精」にもダメージを与えるかも知れません。手のひらサイズの小さい妖精にはダメージを10倍に、犬、猫ぐらいの大きさの妖精にはダメージを3倍にします。全てのロボット妖精の生命力は10扱いです。

選択ルール デミクリティカル
 TIRのロボットは思ったより正確に相手を捉え攻撃しています。 射撃や格闘の限界目標値はロボットの敏捷力までになっているのでそれ以上に技能値を伸ばしても「フェイント」か「射撃時のマイナス修正を補正する」以外に使いどころがないと思いがちです(2つとも充分に大切なことですが)、攻撃時のさいの目が目標値よりも10以上低くてクリティカルになっていなかった場合、その攻撃の最大ダメージを与えることが出来ます。デミクリティカルの最大ダメージはマップ兵器のダメージにも適用されます。普通のクリティカルの場合、ダメージは通常通りにサイコロをふって決定することに注意して下さい。
例 ガンキャノンが伝家の宝刀240mmキャノンで射撃を行います。ガンキャノンの敏捷は12、まずまずの敏捷力です。しかしパイロットはセイラにガンダムを乗り逃げされたアムロなのでロボット射撃が20レベルもあります。 グフに良いようにあしらわれているガンダムを助けるためアムロは命中に−4修正を受けて目標値16以下で射撃を行います。しかしガンキャノンの敏捷力は12なので実質12以下で命中となります。 ここで出た目は6!命中です。 クリティカルは3,4なので単なる命中ですが、目標値より10以上少ない目なのでデミクリティカルとなります。グフはシールドで「受け」を行いましたが運悪く当たってしまいました。 240mmキャノンのダメージは4Dですがデミクリティカル効果で4Dの最大値24ダメージを与えます。 グフは胴体に深刻なダメージを受け、へっぽこいガンダムにちょっかいを出すのをひとまずあきらめます。
制作者より…デミクリティカル効果はぜひシナリオに導入すべきです。キャンペーンの中盤以降、射撃レベルがあがったキャラクターならザコロボットを一掃することが出来るでしょうし、射撃レベルの高い敵ボスが複数台のプレイヤーロボットを相手にするときでも充分な驚異となるでしょう。

人間とロボットのクリティカル効果の違い
クリティカル表などで以下の効果が出た場合は人間の場合とは違う判定を行います。
衝撃BP313…ロボットは衝撃の効果を受けることはありません。ただしパイロットが生命力判定を行い失敗するとそのターンの以降の行動がキャンセルされてしまいます。
気絶BP313…コクピットへの攻撃、ロボットの中枢器官への攻撃でダメージを1でも受けた場合、ロボットが機能停止する可能性があります。ロボットの耐久力で判定を行って下さい。ロボットは全ての機能を停止します。飛行中なら墜落します。クリティカルなどで自動的に気絶した場合も機能停止します。この場合パイロットは脱出を試みることが出来ます。
朦朧判定BP314…パイロットは激しく揺さぶられ、シートや壁に叩きつけられます。パイロットが朦朧となる可能性がなります。これ以外に「自動的に朦朧」とする場合は全てパイロット自身が朦朧となります。

特殊な攻撃法 一斉射撃…隣接したヘクスにいるロボットが同じ相手をイニシアティブの遅いロボットに会わせて同時に射撃すると一斉射撃となります。一斉射撃の命中判定は参加した各個のロボット単位で行わなければなりませんが、防御側の防御判定は一斉射撃を一つの攻撃と見なして一回だけ防御判定を行います。また一斉射撃に参加できるロボットはサイズによってその最大数が異なります。
・最大参加台数の計算…ロボットサイズ合計が「6」まで参加できます。SS…1、S…1.5、M…2、L…3、LL…4、H…参加不可
・相手の能動防御修正に参加した台数と同じだけのマイナス修正が加わります。
・命中判定値が6以上あればクリティカル値が6になります。
・一斉射撃したロボットの与えるダメージは同じ武装サイズのダメージを全て加えたものになります。

例 スコープドッグとガンキャノンとライディーンが一斉射撃に参加します。サイズは各S、M、Lなのでサイズ合計値は1.5+2+3=6.5になってしまいます。この組み合わせでは一斉射撃を行うことは出来ません。
例2 それではスコープドッグとガンキャノンとザクが一斉射撃を行います。サイズは1.5+2+2=5.5です。武装の射程が届かなければいけないのでスコープドッグは9連装ミサイルポッド(射程8)、ガンキャノンは伝家の宝刀240mmキャノン(射程7)、ザクはザクバズーカ(射程5)を選びました、自動的に一番短い射程のザクバズーカが一斉射撃の射程となります。
 各ロボットが命中判定を行いすべて命中したとします。ダメージは武装のサイズによって変化します。9連装ミサイルポッドはS、240mmキャノンはM、ザクバズーカもMです。同じサイズ同士の武装はそのダメージを加えることが出来ます。この場合は5D+3Dでダメージは8Dになります。9連装ミサイルポッドだけサイズが違うので5Dのままです。最終的なダメージはMサイズが8D、Sサイズが5Dのダメージを相手に与えます。相手は能動防御に−3修正(3機のロボットが一斉射撃を行ったので)がつきます。 ロボットがスタックしていると相手のマップ兵器の良い的になってしまうでしょう。しかしそれでも一斉射撃は出来うる限り狙っていくべきです。特に射撃武装が充実しているロボットは仲間と巧みに威嚇射撃、一斉射撃を行うことが勝利への近道となるでしょう。

特殊な攻撃法 超遠距離射撃
 全てのロボットは十分な時間と安定した姿勢を保てれば射撃武器の射程を飛躍的に伸ばすことが出来ます。(安定した姿勢の基準はマスターの裁量によります、ロボット形体での飛行中はとても安定しているとは言えませんが戦闘機形体で飛行しているときは十分に安定していると言えます)
 超遠距離射撃を行うにはまず4ラウンドの間狙いをつけなければいけません。この間に機体よりも大きいサイズの武器を準備する事もできます。この間は武器サイズに関わらず集中しているものと見なします。4ラウンド目(スナイパータイプでもこの準備時間は変わりません)目標までの距離を下の表に照らし合わせて命中判定を行います。この際、武器の正確さは命中判定には加えません。この攻撃は射程が7以上ある武装でのみ行うことが出来ます。この攻撃が命中すれば武器のサイズが1段階上昇したものと見なします。Hサイズの武装でも特別にEXサイズとしてサイズが上昇します。EXサイズの攻撃はHサイズのロボットにも3倍ダメージを与える非常に強力なものです。超遠距離射撃で「デミクリティカル効果」を得ることももちろんできます。
 超遠距離射撃のセンサー修正表
S  …距離を1/6とみなす。
A  …距離を1/5とみなす。
B、C…距離を1/4とみなす。
D以下…超遠距離射撃不可
例 エヴァンゲリオン初号機が射程9のポジトロンスナイパーライフルを使って30ヘクス離れた敵に超遠距離射撃を行います。初号機は腹這いになって姿勢を確保しているので体勢は十分です。 4ラウンドの狙いの後発射! 超遠距離射撃ですので初号機のセンサーを調べた結果ランクはB、センサー修正表をみると30ヘクスの1/4、8ヘクス離れたものとして命中判定を行います。結果はクリティカル! LLサイズのポジトロンスナイパーライフルはHサイズの武器として相手にダメージを与えます。この攻撃によって敵使徒は完全に沈黙。日本の命脈は何とか保たれます。

特殊な攻撃法 P兵器の弾幕
ロボットが持つP(実弾)兵器は機銃のような小口径のものから戦略兵器級の大口径のものまで多様なものが存在します。この中でも準備の必要のないP兵器は発射回数を3回分消費することによってその攻撃をG(グループ)のマップ兵器扱いにすることが出来ます。もともとマップ兵器のP兵器の場合、目標ヘクスのみ武器サイズが1段階上昇します。(最大でHサイズ)

特殊な攻撃法 L兵器の連射
ロボットが持つ射撃兵器の中でポピュラーなものはやはりレーザータイプの兵器となります。その理由は全体を小型軽量に出来る点と大きさの割に威力を大きくできる点です。
Lタイプの射撃武器を持っているロボットは任意にエネルギー消費を増やすことによってダメージを大きくすることが出来ます。これはガープスベーシックの「連射」と同じように扱います。もちろん「レーザーの連射」になるので命中した弾数分のダメージは全てひとまとめにしてダメージを計上します。
発射回数のあるL兵器の場合
3回分消費…2発の連射 7回分消費…6発の連射
4回分消費…3発の連射 8回分消費…7発の連射
5回分消費…4発の連射 9回分消費…8発の連射(最大)
6回分消費…5発の連射

行動時間を消費するL兵器の場合
最大で5倍の行動時間を消費することで4発の連射(最大)

特殊な攻撃法 E兵器の連続照射
ロボットが持つE(エネルギー)兵器は他の射撃兵器に比べ特殊な性質を持っています。 準備の必要のないE兵器が一度相手に命中すれば、相手や自分が、移動や向きの変更によってE兵器が届かなくなるまでダメージを与え続けることが出来るのです。
連続照射をしているロボットはロボットの戦闘タイプに関わらず1ヘクスの移動か120゜の回転しかできなくなります。さらに毎ラウンド攻撃回数分の命中判定が必要です。 (必ず全ての攻撃回数を連続照射に使わなければなりません)連続照射中の攻撃がさらに命中すると相手は受動防御しか行えなくなります。連続照射中に一度でもE兵器が届かなくなったり、防御されたり、他のロボットが間に割って入ったりすると(命中判定は割って入ったロボットに1回のみ行います)連続照射は終了します。

特殊な攻撃法 威嚇射撃
ロボットが射撃武器を持っている場合、何発かの無駄弾を撃って相手を誘導撹乱し、続く攻撃を防御させにくくすることが出来ます。この射撃は自分の「ロボット射撃」と相手の「ロボット操縦」か「ロボット飛行」との「フェイント」と同等に扱いますが通常の攻撃とは別に行える行動です。威嚇射撃に使える武器は準備の必要のない射撃兵器でなければなりませんが、その後に行う攻撃は格闘攻撃でも構いません。もちろん同じ射撃武器で威嚇射撃を行った後、通常の射撃を行うこともできます。複数回行動が行えるロボットならば攻撃毎に威嚇射撃を行うこともできます。武器のなかでも特に威嚇効果の高い射撃兵器はマップ兵器です。マップ兵器で威嚇射撃を行い1勝ち以上した場合以下の修正がさら加わります。
G、L兵器…フェイント効果に+3
C兵器  …フェイント効果に+4
R兵器  …フェイント効果に+5
威嚇射撃の効果をうけたくない場合、威嚇射撃を「受け」ればフェイント効果が無くなります。しかしこの「受け」に失敗すると、威嚇射撃のダメージをも喰らってしまうので注意が必要です。

防御判定…ロボットが何らかの格闘武器を持っていれば「ロボット操縦」か「ロボット飛行」の半分がロボットの「受け値」になります。もしもロボットが盾を持っていたらロボットの「受け」は相手の射撃に対しても行えます。盾を使った「受け」は盾の分の受動防御が加わります。盾には3種類の受動防御点があり例として(1/2/1)と表記されます。これは右から(物理=P/光学=L/エネルギー=E)に対しての受動防御です。素手(格闘武器のない)のロボットは−3の修正で「受け」が行えますが、失敗すると腕にダメージを受けてしまいます。
 ロボットの「よけ」はロボットの地形修正を加えた現在の移動力にロボット技能の修正を加えたものです。盾の受動防御修正は加わりません。受け、よけの防御判定もロボットの敏捷力が最大値となります。

機能停止判定…ロボットの耐久力で行います。機能停止したロボットはもう一度耐久力判定を行い、これにも失敗すると完全に沈黙し、一切の操縦を受け付けなくなります。飛行していれば墜落を始めます。2度目の判定に成功すれば移動はできないものの攻撃は可能です。もちろん向きを変えることは出来ません。

誘爆…機能停止判定で失敗度が高いと誘爆します。基本的にパイロットは死亡しますが、敏捷力判定−4に成功すれば脱出できます。脱出は「脱出技能」をロボットタイプで種別選択することができます。プレイヤーが何らかの組織的なロボット部隊に所属していれば否応なく覚えさせられる技能でしょう

負傷の効果BP310…ロボットへのダメージはすべてロボットのHPを減らしていきます。HP減少の効果は人間のものとは違い以下のロボット専用のものを使います。

HP減少の効果…最大HPに対しての割合で効果を判定します。

HP100%〜51% 特になし、装甲がへこみはしましたがロボットはまだまだ戦えます。
HP50%〜0% センサーランク1段階ダウン、コクピット内のディスプレイがいくつか壊れています。アンテナやレーダーが折れたのかもしれません。駆動部の各所でオイル漏れも始まりました。
HP−1%〜−50% センサーランク2段階ダウン、移動力は全ての地形で−2になります。HPが−50%になるまで耐久力分のダメージを受ける事に機能停止判定を行います。この時、耐久力+4以上で失敗すると誘爆してしまいます。さいの目17は自動的に機能停止、18は誘爆になります。ロボットの各部位はすでに悲鳴を上げています。計器類は全てが赤玉3つになっており、ディスプレイはメインのものを覗いてほとんどが使用不可です。ロボットはすぐさま戦闘を回避すべきです。
HP−51%〜−100% 移動力が全ての地形で−4、耐久力−2判定に失敗したら機能停止、耐久力+2以上で失敗すると誘爆です。さいの目16で自動的に機能停止、17,18は誘爆になります。HPが−100%を越えた時点で耐久力−4判定を行い成功すれば機能停止します。この判定に失敗するとロボットは誘爆します。ロボットは奇跡的に動いています。空を飛べるのは後何秒間なのでしょうか。計器類はすでにほとんどが真っ暗です。レバーは重く、スロットルはすかすかです。ロボットは充分に戦いました。もう休ませて上げて下さい。
HP−101%を越えた時点 耐久力−4判定を行い成功すれば機能停止します。この判定に失敗するとロボットは誘爆します。「ロボットの寿命は燃えつきたようです。脱出装置は上手く働いてくれるのでしょうか? 仲間は助けに来てくれるのでしょうか? あなたは万感の思いを込めて鉄の棺桶を後にします」

例 耐久力13HP50を持つロボットは以下の時判定を行います。
HP100%〜51%=HP50〜26
 …変化なし
HP50%〜0%=HP25〜0
 …SR1ダウン
HP−1%〜−50%=HP−1〜−25
 …SR2ダウン、移動力−2、HPが−1を越えた時点から13ダメージ事に機能停止判定
HP−51%〜−100%=HP−26〜−50
 …移動力−4、HPが−26を越えた時点から13ダメージ事に機能停止判定
HP−101%以上=HP−51〜
 …最後の機能停止判定、成功で機能停止、失敗で誘爆

機体疲労値が高すぎる機体…機体疲労値が高いロボットはHPがマイナスになった時点で非常に危険です。上記の例にある耐久力13のロボットに機体疲労値が5もたまっていればHPが−1を越えた時点から8ダメージ事に機能停止判定をしなければなりませんし、耐久力判定も8が基準になります。
 もしも機体疲労値によって耐久力が0扱いになってしまうとHPがマイナスになった時点で誘爆してしまいます。

選択ルール ロボット戦闘の部位狙い
 ロボット部位を狙ったダメージが一度に最大HPの30%をこえたらロボットの耐久力で判定を行い、失敗するとその部位は破壊されます。破壊されたときの効果は以下の通りです。

部位 命中修正 効果
頭部 −7 前面の視界−4、側面と後面は視認不可
右腕 −2 右手持ち武器、右手外装武器使用不可
左腕 −2 左手持ち武器、左手外装武器使用不可
胴体 部位を狙ったことにはならず通常通りのダメージを与えます。
右足 −2 片足が破壊されると地上移動力が1になり
左足 −2 両足とも破壊されると、地上移動不可能
中枢 −9 ロボットは機能停止、誘爆判定も必要
コクピット −6 パイロットは死亡、ロボットは暴走しない限り機能停止
武器 −5 その部位の武器は使用不能

注 コクピットの装甲はたいていのロボットで頑丈につくられているので防護点を+2倍として計算します。
注2 ロボット同士の戦闘は本来部位狙いなどをする余裕はありません。あまりにも高機動なマニューバーを連続して行うことが多く、熟練したパイロットでもなかなかついていけないのです。「ニュータイプ」「聖戦士」「ガッツ」「パーフェクトソルジャー」なパイロットなら射撃、格闘で部位狙いをしても構わないでしょう。それ以外のパイロットでは射撃の部位狙いは出来ないことにすべきです。

ロボットがロボット以外の相手を攻撃する
ロボットはロボット以外の相手を攻撃することもあります。 その多くは攻撃用、もしくは運搬用の艦船類でしょぅ。こんな場合ロボットと同じ様なサイズ修正を行うことは出来ません。なぜならほとんどの戦艦、宇宙船、空母、トラック、飛行機はそのサイズ(全長、大きさ)に比べて構造がもろく脆弱だからです。そこで以下の表を用いてロボットのダメージを修正します。
名称基本サイズ
小型地上用車両人間サイズ
大型地上用車両SS
一般的な連絡船、宇宙用シャトル
一般的な航空機、戦闘機
民間用宇宙船、輸送艇、駆逐艦クラス
宇宙ステーション、巡洋艦、空母クラス
軍事ステーション、戦艦、重巡洋艦クラス
マスターはロボットではない巨大な建造物などにLLやHなどの強固なサイズ修正を与えないで下さい。戦艦や建物はその代わりに大量のHPを持っているのです。(4〜500HPもあるでしょう。)  巨大な戦艦や建造物などは多数のロボットの波状攻撃によって徐々に破壊されていく様子を描写べきです。


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