第11章 ロボットタイプの特殊能力
ロボットタイプの中には不思議な特殊能力を持っているものがあります。ロボットタイプ事に説明していきます。
- アーマードトルーパー系
- グライディングホイール…アーマードトルーパーはあまり凹凸のない地面を移動するとき脚部にあるローラーを使い高速かつ俊敏に動くことが出来ます。地上を移動をするときは、最大移動距離を移動した後に180゜の方向転換と攻撃をすることが出来ます。
- オーラバトラー系
- オーラバリアー…オーラバトラーは人間力の上昇による防護点のボーナス以外にも「オーラバリアー」が発動する可能性があります。これは光学兵器やエネルギーなどの射撃武器に対して働くもので、(核含む)能動防御のかわりにオーラ力技能に成功すれば以下の防護点を得ることが出来ます。しかし一度力場を使うたびにロボットの機体疲労値が3上昇します。
必要オーラ力を超えた技能値 | 上昇防護点 |
11〜12 | 30 |
13〜14 | 60 |
15以上 | 120 |
- オーラコンバーター…オーラバトラーのエネルギー源はパイロットのオーラ力です。パイロットが乗ってさえいればオーラバトラーは動きますが、パイロットは疲労していきます。オーラバトラーの行動時間はパイロットの「オーラ力技能」を百倍にして下さい。その行動時間数だけ戦闘することが出来ます。(単に移動するだけならさらにその10倍、つまりオーラ力技能の千倍です。)
- オーラパワーの発動…オーラバトラーの攻撃はオーラバトラー以外のロボットに対してすさまじい威力を持つ場合があります。特徴「聖戦士」を持つパイロットがオーラバトラー以外のロボットを攻撃する際に3疲労すればその攻撃の武器サイズを1段階上昇させることが出来ます。この特徴はハイパー暴走中は使用することが出来ません。
- モビルスーツ系
- Iフィールド…ビグザム、サイコガンダム、サイコガンダムMK2、μガンダム、GP−03デンドロビウム、Vガンダム、Xガンダム、∀ガンダムその他はミノフスキー粒子を収束、散開することで光学兵器を無力化させることが出来ます。光学兵器(L武器)が命中したとき、防護点を抜ける前のダメージの最大値×10(たとえば3D+2ダメージなら20点が最大値です。それの×10、つまり200)と同じだけの行動時間を消費することで威力を相殺することが出来ます。これは能動防御とは別に行える行動です。
- サイコミュ…特徴「ニュータイプ/強化人間」を持っていなければ使用できない武装です。2〜8つの自立移動型レーザー砲台のことで、敵をありとあらゆる方向からおしつつんで攻撃できます。サイコミュの攻撃は「ニュータイプ/強化人間」「聖戦士」「ガッツ」「パーフェクトソルジャー」「赤い彗星」いずれかの特徴を持っていなければ能動防御することが出来ませんサイコミュには「ビット」「ファンネル」「フィンファンネル」「バグ」などが含まれます。。また特徴「ニュータイプ/強化人間」を持っていなくてもオールレンジ攻撃が可能な擬似サイコミュ兵器も存在し、この攻撃に対しては能動防御が−3されます。
- ゼロシステム…パイロットの脳波を機体のコンピュータシステムにフィードバックさせることにより、危機予測能力を飛躍的に増大させるシステムです。ゼロシステムを搭載したモビルスーツを操縦するパイロットは「ロボット操縦」「ロボット飛行」「ロボット射撃」技能に+4の修正を得、サイコミュ兵器の防御が可能になります。また、ゼロシステムを使用して初めて戦闘を行う際、パイロットは毎ターンの開始時に意志力判定を行い、これに失敗失敗するとそのターンの間ゼロシステムに支配されます(GMが機体を操作する)。判定に成功すればそのターンは機体をコントロールできますが、次のターンの意志力判定に−1の修正がつきます(修正は累積します)。そして、意志力判定にクリティカルで成功するか、意志力−3の判定に成功すれば、それ以降は自由に行動できます。しかし意志力判定に4回連続で失敗すると、パイロットはゼロシステムに完全に支配され、機体が機能を停止するか破壊されるまで戦闘を続けます。ゼロシステムを搭載した機体と運命のつながり(P3参照)がある場合は、意志力判定は通常通り行いますがゼロシステムに完全に支配されることはありません。
- 切り払いと切り返しや撃ち返し…特徴「ニュータイプ/強化人間」か「赤い彗星」「ザクとは違うのだよ…」の特徴を持つキャラクターは相手の物理攻撃系(P兵器)とサイコミュによる攻撃を格闘系武装(主にビームサーベルになるでしょう。)で「受け」ることが出来ます。また、自分の防御ラウンド時に相手の攻撃を「受け」たか「止め」た場合(TIRの止めは盾を持ったロボットによる盾を使った「受け」です、盾用の技能は必要ありません)、任意の武装の射程に相手がいれば一回だけ攻撃を仕返すことが出来ます。この場合の武器は準備のいらないものでなければなりません。
- Gビット…Gビットとは機体そのものをサイコミュ兵器と化したMSの総称です。この名を冠する機体は3種類あり(GビットX、エアマスタ−、レオパルド)、ニュ−タイプか強化人間のパイロットが一部の機体(ガンダムX等)に搭乗した場合に、本体を中心とした半径6ヘクス以内の範囲で操作できます。(最大12体まで同時に操作可能。)Gビットの行動は、通常の機体の様にパイロットの技能値で判定します。そしてこれらのGビットと自機を使っての一斉射撃も可能ですが、但しその場合、一斉射する1グル−プ事にパイロットが1点ずつ疲労します。また通常のサイコミュ兵器と違いGビットによる攻撃は誰でも能動防御が可能ですが−2修正をうけます。
- ミノフスキー粒子…この粒子が散布されている区域ではレーダーによる物体の確認がほぼ不可能になります。ロボットのセンサーランクの修正は最大でも+2までになります。さらにミノフスキー粒子が濃い地域ではすべての修正を加えた後の射撃武器の最大目標値が12になります。ミノフスキー粒子はモビルスーツが存在する世界では必ず存在する物質です。ですが広範囲に知られているかどうかは世界によって違ってくるでしょう。
- ヘビーメタル系
- ツインメリットコーティング…ヘビーメタルは光学兵器の命中をうけた場合、(又はシールドで相手の光学兵器を止めた場合)それをエネルギーに転換することが出来ます。20ダメージ以下の光学兵器(ダメージタイプLの装備)のダメージを半分にして、さらにうけたダメージ×10の値をそのままロボットの行動時間に加えることが出来ます。21以上のダメージをうけた場合はダメージを半分にすることは出来ませんがエネルギーを回復させることは出来ます。これは能動防御とは別に行える行動です。
また、ヘビーメタルは太陽光があれば特に行動時間を気にせず行動することが出来ます。夜間など光のないところでは表の「行動時間」内でしか行動できません。戦闘中などはバッテリーの消費量が激しいのでやはり「行動時間」内でしか行動できません。
- バイオリレーションシステム…ヘビーメタルに装備できる究極のパワー補助システムです。このシステムに繋がれたヘビーメタルは体力と耐久力が各10ずつ上昇し、毎ラウンド100の行動時間と5HPが自動的に回復していきます。このシステムは強力ですが範囲が限定されるのが欠点です。有効効果範囲はマスターが自由に決めて構いません。通常は建物内の1フロア、最大で1大陸程度でしょう。バイオリレーションにエネルギーを供給しているものが破壊されてしまうと全ての効果は失われると同時にパイロットは自動的に気絶し、10Dのダメージを受けます。
- バトロイド、デストロイド系
- 全弾発射…バトロイドとデストロイドはその充実した電装システムを生かしてその全武装を一度に射撃することが出来ます。つまり自分1台だけでも「一斉射撃」が行えると言うことです。さらに、「全弾射撃」をしながら「一斉射撃」をすることも可能です。全弾発射をすると機体疲労値が1つ上昇します。
- レイバー系
- HOSシステム…レイバーに搭載できる革新的な運動制御プログラムです。レイバーの機動性を極限まで高めることが出来ます。HOSシステムを搭載したレイバーは同ラウンドに2回の攻撃か、「狙い」→「攻撃」を行うことが出来ます。全力攻撃と違い能動防御する事ももちろん出来ます。HOSシステムを搭載するかどうかはプレイヤーが選択でき、本体価格が10%増しになります。HOSシステムを搭載したレイバーは「バーサーク暴走」する可能性がでてきます。この特殊な暴走はダメージを受けるか「ある特殊な状況下」でのみ発動する可能性があります。この「特殊な状況」はシナリオに応じてマスターが設定すればよいでしょう。原作では「風速40メートル以上」の強風をレイバーが感じた場合でした。
- 汎用人型決戦兵器系
- アブソリュートテラーフィールド…汎用人型決戦兵器は境界面において発生する空間の相転移により周辺とは異なる性質を形成する領域を発生させることが出来ます。これは同調力技能が必要同調力を11を越えると発生する可能性があります。能動防御判定時のかわりに同調力技能値以下をだせば汎用人型決戦兵器は以下の防護点を得ることが出来ます。しかし通常装甲の防護点とは違い相手のダメージがアブソリュートテラーフィールドの防護点を1でも超えるようなら防護点は一度にその効果を失います。つまり防護点分ダメージを差し引くことなく全ダメージをうけてしまうのです。また一度力場を使うたびにロボットの機体疲労値が3上昇します。 敵のアブソリュートテラーフィールドを自分のアブソリュートテラーフィールドで相殺することもできます。この場合攻撃時に相手の同調力に対して自分の同調力で即決勝負を行います。勝てばフィールドは相殺され防護点は0となります。
必要同調力を超えた技能値 |
上昇防護点 |
11〜12 |
40 |
13〜14 |
80 |
15以上 |
160 |
- アンビリカルケーブル…汎用人型決戦兵器は基本的にバッテリーで駆動しています。アンビリカルケーブルは汎用人型決戦兵器の「電源コード」で、ケーブルが敷設されている範囲内ならば毎ラウンド行動時間が最大値まで回復します。ケーブルが切れてしまうと表の「行動時間」内でしか行動できません。
- S2機関…汎用人型決戦兵器用の永久機関です。S2機関が搭載されると行動時間が600になり、しかも毎ラウンド行動時間が300ずつ回復します。さらに機体疲労値も毎ラウンド1ずつ回復していきます。HPが0からマイナスになった時点で行動時間のみしか回復しなくなります。
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