第11章 ロボットタイプの特殊能力

スーパー命令系
大事なリモコン…スーパー命令系のロボットは全て操縦席が存在しません。ロボットの操縦は離れたところ(またはロボットにしがみついている)パイロットの持つリモコンによって行われます。このリモコンはたいていの場合操縦者の認識システムが組み込まれており他人には扱えないようになっています。この機能のないロボットは「鉄人28号」だけです。このためスーパー命令系のロボットは決して朦朧とせず、さらに相手ロボットの威圧力(恐怖判定)で行動を制限されることもありません。基本的にパイロットとは100ヘクスまで離れることが出来ます。
重力トラクター…ガイアーの強さを支える超高出力な重力制御システムです。重力トラクターはガイアーを中心に10ヘクスの円状にいる任意の物体を1ラウンドで1ヘクスずつどんな重さの物でも1体引き寄せることが出来ます。抵抗はロボットの体力で即決勝負です。引き寄せる物がロボットでない場合や空中での移動ができない物の場合重力トラクターへの抵抗はできません。 重力トラクター使用中は重さに関わらず1ラウンドにつき行動力を100ずつ消費します。 引き寄せている最中、相手は能動防御する事ができません。重力トラクターは攻撃とは別に行える行動です。
バリアー…ガイアーの持つ強力な防護壁です。エグザクソンの重力、慣性制御システムと同様に扱いますがE兵器も含めた全ての攻撃を無力化できるところが大きく異なっています。
しろがね…スーパー命令系の内「あるるかん」から「ガン・オブ・フェザ−」までの5体を扱うパイロットは特別に「しろがね」と呼ばれます。このロボット達は駆動系にしろがねの卓越した体力と技量を必要としています。ゆえにロボットの行動時間は「しろがねの体力×技能値」になります。また他のスーパー命令系ロポットと違い、しろがねとロボットは最大6ヘクスしか離れることが出来ません。しかし、しろがねがロボットと隣接していれば同ラウンドに2回の攻撃か、「狙い」→「攻撃」を行うことが出来ます。全力攻撃と違い能動防御する事ももちろん出来ます。
懸糸傀儡…ス−パ−命令系の内、あるるかんからガン・オブ・フェザ−まで5体の敏捷力は操り手の技能LVに非常に左右されます。従って、5体の敏捷力は「ロボット操縦LVの2/3に機体の敏捷力修正値を加えた数値」になります。また、敏捷力の上限は「修正値+30」です。
ウォーカーマシン系
ウェポンラック…ウォーカーマシンはそのほとんど全てが主要武装を外装武器に頼っています。そのためロボットの各部位に外装武器を取り付けるためのウエポンラックが取り付けてあります。このウェポンラックには各ウオーカーマシンの標準装備以外にMサイズなら3つ、Sサイズなら1つの「ウォーカーマシン系全般」武装を取り付けることが出来ます。例外は大型バズーカでこれは片手武器になるのでラックに取り付けることは出来ません。
装甲服系
光学迷彩…フチコマには光を屈折反射させることで周りの風景にとけ込む装置が標準装備されています。この為たとえレーダーを使ってもフチコマを見つけることは極めて困難になっています。光学迷彩発動時のフチコマを見つけるための視認チェックにはサイズの修正に加えさらに−4が加えられます。光学迷彩発動時は毎ラウンド行動時間を余分に10消費します。
格闘技の使用…ロボノイドとフチコマ以外のAS(装甲服)を着用している場合、パイロットは自らが修得している格闘技を使い攻撃しても構いません。(もちろんその機体に格闘武器があればの話ですが)。モビルトレ−スシステムの様にパイロットは疲労する事はありませんが、どうしてもその動きが制限される為、格闘技能は最大でも21レベルとしてしか使用できません。しかし、パイロットが動きやすい様に機体をあらかじめ調整しておけば(パイロットの身体には負担がかかる為、格闘技能を使用するタ−ン事に1点ずつ疲労します)、レベルの上限は取り除かれます。
携帯武器…SSサイズのロボット(特に装甲服系)は人間サイズの格闘武器をSSサイズの武器として使用できます。また一部の小型のAS(ヴァリアブルギアやKK専用PS、AMS等)は人間サイズの射撃武器も使用できますが、この場合はサイズはSSにはなりません。
SPT系
V−MAX…一部のSTPに搭載されているAIは、機体(及びパイロット)が危機にさらされると機体を自らコントロールし、その危機を脱出しようと試みます。機体のHPが15以下になった場合、パイロットは毎ターンのはじめに3D6を振り現在のHPより高い目が出ると、機体はパイロットのコントロールを離れV−MAX状態に移行します。このとき機体にはすべての攻撃に対して4点の受動防御を持つエネルギーフィールドが発生します。V−MAX状態での行動はバーサーク暴走として処理しますが、自身に対する脅威が去ったと判断すると自動的に通常の状態に復帰します。そのあと機体を強制冷却するためにV−MAX状態だったターン数と同じ間、能動防御以外の行動がとれなくなります。また、パイロットが任意にV−MAXを発動させることも可能ですが、5CPをそれに当てる必要があります(特徴「運命のつながり」を持っている場合は不要)。この場合、パイロットはV−MAX状態でも機体をコントロールできますが、最大で3ターンの間しか維持できません。
魔装機系
精霊…魔装機と契約している精霊は自分の持つ魔力を使って機体を動かしています。そのため魔装機は通常の移動においては行動時間を気にする必要はありません。ただし戦闘時の行動時間はパイロットの「プラーナ技能」の200倍に制限されます。また、パイロットが自ら1点疲労するごとに「プラーナ技能」の20倍を戦闘時の行動時間に加えることができます。
ブラスルーン…機獣神ブラスルーンは遙かな古代に偉大な魔法使い達の手によって造られました。彼らはその魔力(プラーナ技能)によってブラスルーンを動かしましたが同時に人間の意志の力(熱血力技能)を魔力に変換するシステムをブラスルーンに取り付けました。ゆえにブラスルーンはプラーナ、熱血力技能のどちらを用いても起動することが出来ます。人間力ボーナスは熱血技能レベルの一番高いパイロットの技能レベルをプラーナ技能レベルに当てはめて算出してください。
 また6人の操縦者のうち一人でも死んだり気絶したりするとブラスルーンの力は大幅に減ってしまいます。そのようなパイロット一人につき敏捷力と該当する地形の移動修正を−1してください。またブラスルーンには「鳳凰の翼」「海王獣の島」「聖戦士の宝玉」と呼ばれる3つのパワーアップパーツとそれらに応じたパワーアップ形体がありますが、この順番通りに装着しないと意味がありません。ただしそれぞれのパーツ固有の力(高速輸送機、補給及び修復工場、大容量記憶媒体)はブラスルーンの操縦者であれば使用可能です。

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